In My Circle

せんがんが、よしなしごとをつづります。

フリーランスの人脈

「東京ふりみー」インスパイアシリーズ第3弾。最終回です。
最後はフリーランスの人脈について。

結論から言うと、人脈大事です。
少なくとも私にとっては、人脈がほぼすべてと言っていいくらいです。

たとえば今回のイベントのパネラーおふたりもそう。
彼らは、尊敬する同業者であり友人であると同時に、私の恩人でもあります。

名村さんと出会ったのはかれこれ4年くらい前。
とある企業の大規模サイトリニューアルプロジェクトのコーディング担当者として参加したときに、同じく外部からディレクターとして参加していたのが名村さんでした。名村さんとは一緒に仕事をするうちに意気投合し、無事サイトをリリースしたあとも勉強会などで再会するたびに盛り上がったものです。

顔が広い名村さんは、勉強会のあとの懇親会で自分の知り合いの方に次々と私を紹介してくれただけでなく、「優秀なマークアップエンジニアだ」と付け加えてくれました。実際のところ私のスキルレベルは大して高くないのですが、名村さんがそうやって触れこんでくれたおかげで周囲のみなさんが一目置いてくれることになり、親しい人が少しずつ増えていきました。
名村さんがつないでくれた人脈が私の仕事にどれほど大きな広がりをもたらしたか、ここでは書ききれないくらいです。

こもりさんとは、3年くらい前に雑誌の付録の小冊子を執筆したことからご縁がはじまりました。
そのころの私は雑誌「web creator」で記事を書くお仕事をポツポツといただいており、あるとき編集長から「付録の小冊子を3人で書いてみませんか」と声をかけてもらいました。ふたつ返事で「やります!」と言ったものの、よくよく聞くと私以外のふたりは「こもりまさあき」さんと「境祐司」さん。
Web界の超大物ふたりと完全無名の私…。
おそらく、誰か著名な方が担当するはずだったのに直前でできなくなってしまったのではないかと思います。

でもそのおかげで、たまたま同じセミナーに出席していたこもりさんに声をかけることができ、公私ともに親しくおつきあいしていただくきっかけができました。ただ、初対面でガチガチの私に対するこもりさんの「何コイツ…」という不審者を見る目は今でも忘れることはできません(笑)。

さて話は変わりますが、勤めていた会社を辞めてフリーになるとき、私は円満退社しました。辞めたあとも会社員時代の仕事をある程度引き継ぐことになっていたのです。しかしいろいろな事情があって、仕事も、仲の良かった同僚との関係も全てを手放すことになってしまいました。

当時は「これまで築いていたものを独立直後に失い、ゼロの状態から始めなければいけないなんて」と暗たんたる思いでしたが、思い切って参加した同業者の宴会やセミナーを通して出会った人たちが私を救ってくれました。

同業者の宴会やセミナー後の懇親会など、知り合いがまったくいないうちはハッキリ言ってかなり苦痛でした。毎回、家に帰ってから「時間の無駄だったかな」と後悔したものです。でも我慢して参加しているうちに少しずつ顔見知りが増え、いつの間にか頼りになる先輩やグチを言い合える仲間ができました。仕事にもつながりました。

もちろん、誰かと出会ったら即仕事につながるような甘いものではありません。知り合ってから1年後に、本人ではなくその方の知り合いから依頼を受ける…くらいのつながりがあったりなかったり、という程度です。

それでも、外に出ていくことで私の仕事に対する考え方、仕事への向き合い方はがらっと変わりました。

人生は計算どおりにいきません。私のように当分安泰だと信じていたものが一瞬で崩れることもあります。
また世の中には、今あなたが「Web制作とはこういう仕事だ」と認識している以外の仕事のかたちがあるかもしれません。

自分の人生を思いがけない方向に向けてくれたり、知らなかった世界を見せてくれるきっかけのひとつは間違いなく「人」だと思います。
「人と会うことが苦痛で仕方ない」というなら話は別ですが、 そうでないなら思い切っていろんなところに参加してみることをおススメします。その際、行くたびに顔ぶれがぜんぜん違う場ではなく、前に見たことのある人が数人いるような集まりを選んで何度か参加してみると、どこかの段階で突然「楽しい!」と感じられる瞬間がやってくると思います。

カテゴリ:In My Circle, 考えた Posted by 千貫りこ on 2011年4月26日