In My Circle

せんがんが、よしなしごとをつづります。

Webカラーセミナー「実例から学ぶWebサイトの色彩設計」

フォルトゥナ代表の坂本邦夫さんが開催したWebカラーセミナーに行ってきました!募集開始後すぐに予定人数が埋まってしまったようで、参加できた私は勝ち組☆

内容は、タイトルどおり大変興味ぶかいものでした。その中から印象的だったお話をいくつかピックアップします。

色彩設計のポイント

機能性

ここで言う「機能性」とはユーザビリティを指す。ただしユーザーに「見えて」いることが前提。

  • 文字、図の読みやすさ
  • リンクの分かりやすさ
  • 視線の誘導(どこを見せたいのか)
  • 区別のしやすさ(情報パーツ)

視覚的な訴求力

  • 配色の調和、美しさ
  • 印象を残す(美しいだけでは印象が残らない)
  • 心理的な効果

色彩戦略

  • 業種、商品、人物に合った色
    歯医者のサイトなら、濃い色は避ける→たとえば赤い色だと印象が強烈すぎる、痛そう…
    色と形はセットで認識される
  • ユーザーの期待に応える
  • 競合との兼ね合い
  • リニューアルの際、すでに売れているサイトの色を無理に変える必要はない
  • いま現在アクセスが少ないのであれば、大胆な色彩変更にチャレンジする価値あり
  • 可能ならロゴの色変更にも踏み込む

配色コンセプトの策定

  • 色はくわしく決める
  • その色を使う理由をはっきりさせる
  • 色名や色の由来などを添えると説得力が増す
  • 色の話は、できれば書類にする(それぞれのパソコンを前にして色の話をしても意味がない)
  • カラーバリエーションを提出するのはプロ失格?
  • 使う色の分量をあらかじめ決める(不満があれば分量を調整する)

運用

  • 最初の段階で絞り込んだ色以外は使わない
  • クライアントの「好きな色」も少し入れておく(交渉術として)
  • クライアントが更新していく場合には特に、テキストについてのカラーパレットをつくって支給する

坂本さんのお話は終始実践にもとづいた内容で、大変参考になりました。
色彩設計は「良いサイト」を実現するためだけでなく、クライアントによる不条理なダメだしをされないための、つまり制作者の武器になるという意味でも重要だということがよくわかりました。

制作全般に言えることですが、つくり手が感覚にたよっていては、当然ながらクライアントも同じように感覚でものを言うことになります。たまたまセンスが合えばなんの問題はありませんが、そうでなければ泥沼です。

なぜそうするのか、そうすることにどんな目的があるのか。
そういった確認をひとつひとつ積み重ねていくことにより、制作者と発注者がともに気持ちよく仕事を進めていけるのではないでしょうか。

発注者への説明は制作者の責任であり、説明するには確かな知識が必要です。坂本さんの最新著書「ウェブ配色 コーディネートカタログ」をあらためて読み返すとともに、色辞典を一冊買おうかなと思っています。

—–
15:20追記
Webページにうすーく背景色をひいておくと印象に残りやすい、というお話も「ほう!」と思いました。

カテゴリ:In My Circle, 参加した Posted by 千貫りこ on 2011年6月2日